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The Chroniclic Commentaries.
〜アロハマン、その成り立ちと経緯の記録〜

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The 1st Season  1990年5月〜10月
 …春の陽気もいや増して来た5月も半ばのある日、茨城大学漫画研究会の部室で、11月に行われる学園祭での企画が早くも話題に上った。

 その時出た草案の一つが『戦隊喫茶』なる代物だった。自主制作の『戦隊物ビデオ』を店内で流そうというものである。これを企画した塚田・岩本・橋本の各人はかなり乗り気で、夏休みの間に脚本まで完成させていた。

『統一戦隊レッドメーン』
ビデオ喫茶での上映が検討されていた『アロハマン』の前身。全員がレッドの戦隊。およそ子供の発想。
 この時すでに原が『弾』である事は決定していたが、原本人はその詳細を知らされぬまま『レッド』として出演する事を承諾していた。つまり、この時点では単なる役者だったのだ。

 だが、その後の状況が二転三転するうちにこの企画はお流れとなり、そのままオクラ入りになってしまった。

 そして10月…漫研部員は学園祭で販売する会誌に載せる作品の執筆をしている時期である。

 塚田・岩本・原の三人はそれぞれ自分の作品の準備をしていたのだが、このままではどうやら三人とも落としてしまう事が判明、急遽三名の合作で一つの作品をデッチ上げる事にした。ここで白羽の矢が立ったのが例の戦隊喫茶用の脚本『常夏戦隊アロハマン』だったのだ。各人はただちに作業を開始した。

 元々漫研部員でキャスティングする予定だったので、登場人物は全て漫研メンバーの似顔絵となった。もちろん、本人の承諾なんて取ってない。なにしろ当の執筆者である原、そして原案を描いた橋本までが塚田による絵コンテを見て激怒し、あるいはショックを受けて夜の街へと彷徨い出した程なのだ。許可など、取れよう筈もなかった。

 そして約半月間の狂乱の後、三人は得体の知れない絶対的な自信を抱いて完成原稿を、締め切り直前で修羅場と化している会室へ意気揚揚と持ち込んだ!だが・・・・・・

⇒その出来映えや如何に!? 『TV版第1話/最終回』 へGO!

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