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The Chroniclic Commentaries.
〜アロハマン、その成り立ちと経緯の記録〜

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茨大漫研発行誌
『やみなべ』
(90年秋)

p.107よりアロハマン掲載。
…当の身内でさえ激怒したような内容なのだ。その上、最も会誌の製作に尽力し、その場で一番お疲れになっている当時の編集長その人が『総統ソーヤ』にされている……

 …やおら会室をピリピリとはりつめた空気が支配する。永遠とも思われた重い沈黙の中、
「…やめようぜ(ボソッ)
と声がかかって原稿をめくる手が止められたのはたった3ページ目の事だった。数分前まで浮かれていた三人は一転してパニック状態に陥り、平謝りしたりうわごとを言ったりしながら会室を飛ぶように逃げ出した。そして

「…もう、こんな事はやめようね?」

と、固く、固く誓い合ったのであった。

 …これが、のちに言う『コミック版(第1話&最終回)』の成り立ちである。


The 2nd Season  1991年2月〜10月
 …しかし!その後塚田と岩本はさらなる原の発射方法を考えついてしまった!それがあまりに傑作だったので、一晩中狂ったように笑い転げた挙げ句、原をふんづかまえて

「続編描くんだ!これは決定だぁ〜っ!!

と力説、原の反対を見事ねじふせた(決して説き伏せた訳ではない)。

 この時、あの『もうしませんの誓い』より実にたったの三ヵ月…。

 …そう、あの後会誌に掲載された『アロハマン』が好評だったのに気を良くし、彼らはすっかり例の誓いを忘れていたのであった。彼らがそれを思い出すのは実にそのまた四ヵ月後、すでにストーリーが決定し、取材の為と称して『袋田温泉ホテル』に予約を入れた後だった…。

    ………バカですか!?


『常夏戦隊アロハマン』(91年11月発行)
前回のTV版に加え『映画版』なる物を新たに書き下ろした魔道の一冊。総計なんと140ページ。
 思わぬ伏兵(?)の登場に慌てふためいた一同は、特使としてソーヤのモデルであるS嬢の所へ岩本を派遣、戦々恐々としつつ再漫画化の認可を求め(つまり、あの漫画は彼女にそれほどのダメージを与えたのではないかと一同は恐れていたのだ)…、彼女はこれを……許してくれた!

「その瞬間、彼女に後光が見えましたね」(岩本・談)

 かくして一行は晴れて袋田温泉ホテルへと赴き、県下唯一の天然岩露天風呂をたっぷり一晩堪能しつつ、『光編』 『神編』 執筆の英気を養ったのだった。

 そしてその年の学園祭では、前の『アロハマン』30ページに堂々100ページもの描きおろしを加えたオフセ本を売りに出し、大好評と大顰蹙とを博したのである!

⇒あの時俺達は若かった…。『映画版』 怒涛の物量を確認せよ!

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