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The Chroniclic Commentaries.
〜アロハマン、その成り立ちと経緯の記録〜

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The 5th Season  2002年8月〜12月
 とうとうTV版が完結した…!!!

 遂に!全125話をこの手で書き上げたのだ!…おお…おお神よ!どんなにかこの日を待ち望んだ事でしょう!!

 ・・・なのに・・・・・・なんなのだろう、この満たされきらぬ想いは・・・?

 もちろん、総売り上げ数が切ないまでにシンプルだという事もある。こんな事に人生の大半とも言える時間を費やしてしまった事の虚しさも身をよじるほどにありまくる。

 …が…それだけではないのだ。
そう、我々(主に塚田)は今となっては遠い初期の段階から既に

「実はアロハマンのラストは打ち切りだった…!実際には放映されなかった『幻篇』と呼ばれる真のエピローグがあり、そこでは今まで明かされなかった全ての謎が明らかになるのだ!」

といういらん設定を温め続けていたのだ!!

 これをいつかは世に出したい。あと、大昔に出してそれっきりの映画版ももう一度発行し直したい。こんな邪心を残したままで、到底想いが成仏する事は出来なかった。第一、アロハマンが終ってしまったらコミケで出すべき物が無い。我々は早速その年の内に、冬コミに向けて幻篇の執筆に取り掛かった。そして・・・・・・

   爆烈銀河団は崩壊した。

 執筆過程の相互の齟齬(そご)がつのって、原メンバーが脱退を表明したのだ。かろうじて映画版の刷り直しと資料集本は出せたものの、以後の共同執筆は絶望的なものとなってしまった。幻篇はいつか塚田が個人的に書き上げ発表する事があるかもしれない。だが正式なアロハマンの製作活動はこうして、予想もしなかったあっけない幕切れと共に終わりを告げたのだった…。


The 6th Season  2004年
 ――だが!アロハマンの製作は一度として予定通りに事が運んだためしが無い。活動はWeb上での正式公開(それまでもかなり適当な形ではアップされていた)に向けてという形であっけなく復活を遂げた。しかも今回の発起人は、団を去って久しい岩本氏その人であった。

 おりしも幻篇の執筆再開を考えてもいいと思い直し始めていた原をも巻き込み、勢いのままに新サイトが着々と作りこまれ、そして…遂に完成した。そう、貴方が今観ている此処の事だ。14年もの月日をかけて育て上げた捨てるにはあまりに惜しい膨大な負の遺産を、遂に本当の意味で世に問う事が出来たのだ。こんなに嬉しい事はない・・・・。

 漫画約140頁(第1話&最終回&映画版)、文章約220頁(第2話〜第124話)…。約15年もの歳月の戦果がこれだけでは、あまりに少な過ぎると見る向きもあるだろう。だが、当人達にとってこの不肖の子供はあまりに大きく、そして重い。世に出した以上の多大なる何かを、我々は延々とコイツに注ぎ込み続けたのだ。コイツは俺達を喰らい、俺達はコイツを血と肉とに変えた。これからも一心同体となってこの胸に棲み続けるに違いない。

 …さあ、全ての使命を終えた充足感に包まれて、今こそ再び訪れ、魂の打ち上げをしようじゃないか!

 あの、思い出の袋田温泉ホテルで・・・・・・


The 7th Season  2005年
――そして今年、夏コミ当選をうけて、遂に原メンバーから 『幻篇』 執筆のGOサインが発令された!

 『幻篇』 はその設定上たったの7話。当初は1冊で終わらせるつもりだったのだが実際は何故か 『幻篇 I 』 に!しかも中身はたったの2話しか無い、という想定外の事態となっていた・・・

――以上、状況は現在もなお進行中である!

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