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ALOHAMAN IN ETERNAL SUMMER
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第5話
当たり前田のモリッター
1988年4月30日放映


 モリッターは無口だ。まったく喋らない。おまけによく寝る。あまつさえ得意技が寝ゲロとあってはどんなに寛大な雇い主でも愛想を付かすのは必至。余りの役たたずぶりに業を煮やしたソーヤは三行半を言い渡した。あと一週間以内に何か業績をあげなければ解雇する、と!
 実はオタクであるモリッターは、それではCDが買えんと慌てる。しかし彼にはどうして良いか分からない。ハッシーなどは何処からか残飯を拾ってきたり人にタカったりで何かと役に立っている。ならば自分も食料を、と赤犬を捕まえようとして逆に噛まれてくる始末。バイトにしても無口・無表情がたたってすぐクビになる。
 そんなこんなで一週間目になり、打つ手のなくなったモリッターは腹をくくり、単身アロハマンとの対決に挑む。デパートの屋上のアトラクションの中に飛び込んで全員を倒し、アロハマン出てこいと宣言した。 さっそく出動してくるアロハマン。ソーヤとハッシーはモリッターの心意気を汲んで、影で見守っていた。やられたらやられたでいい口減らしだ。
 しかしモリッターは案外と強かった。それだけ追い詰められていたのだ。だが「デパートの屋上のような所でカノンは使えまい」との作戦も、3対1で本気になられたのでは関係ない。奮戦虚しくボロボロにされ、観客には石を投げられるモリッター。余りに哀れな彼を、解雇は出来ないソーヤであった。


 
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