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ALOHAMAN IN ETERNAL SUMMER
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第10話
セーラー服命!わが青春に悔いなし
1988年6月4日放映


 夏服の季節がやってきた。ハッシーにとっては実に嬉しい季節だ。登校する所を影から眺め、授業風景や更衣室を覗く。そして見つかり、逃げだす。ああ、至福の刻。
美久ちゃん  「そんなに楽しいか?」と聞くソーヤにその素晴らしさを滔々と説く。彼の守備範囲は広く、小学生から高校生まで。だが大学生はダメで、特に二十才から上はダメだという。十代が、十代こそが素晴らしいのだと力強くのたまうハッシー。感極まって涙する。
 …ところで、ハッシーが最近特に目を付けている女の子がいた。中学二年のセーラー服の似合う可愛い娘だ。まだ幼さの抜け切らぬ彼女に、ハッシーは自分がヒーローであると偽っているのだ。今回の怪人も、「美久ちゃんに捧ぐ」と書いたカードが添えてあったりする。しかし、いざ戦っているときに、美久ちゃんに目撃されてしまう。
「おじちゃん…マグワイヤーなの…?…嘘つき!!
 駆けてゆく美久。しかし上から鉄骨が!体で鉄骨を受けとめるハッシー。血を流しながら笑いかけるが、美久は完全に怯えている。逃げる美久。悲しみのハッシー。
 悲しみを闘志に変えたハッシーは、怪人と合体する!構わずカノンを撃ってくるが、彼はカノンの弱点を見切っていた。存在意義消滅力が最高点に達する前に、自ら当たってしまえば良いのだ!原をつかんだ腕は四散してしまったものの、食い止めた。狂ったように笑うハッシー。
 こうなったらもう一度カノンだ!本当なら中三日は空けなければいけないのだが仕方ない!撃った原を一度ブラックが受けとめて、存在意義消滅力が高まってから投げた!怪人は木っ端微塵になり、ハッシーはボロボロに。いたわるソーヤに、
「これで良かったんだ。悔いはない、悔いは……」 ただ涙、涙。


 
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