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第40話 大晦日だよ!アロハマン 1988年12月31日放映
今日も今日とて大晦日(意味不明)。アロハ三人は正月用の食費を稼ぎだすために、年越ソバの配達のバイトをしていた。中でもブルーはズルをして、アロハパワーをバイトに使って自分の稼ぎを増やそうとアロハスーツを装着しての配達だ!
「うー、寒いなあ…早く帰って『ゆく年くる年』見たいなあ…」 愚痴を言いつつバイクを走らせるブルーの前に、何か巨大な人影が! 「ああっ!?こいつは…!!」 その巨大な影はブルーの頭の上からブルーの身体にかぶさると、自分の身体をガンガン叩いて鐘の音を鳴らし始めた!鐘が百八つ鳴り終わる頃、ブルーは全ての生きる気力を失い、そのまま意識を失った。物陰から現れるマグワイヤー。 「ふふふふ、どうだ、除夜の鐘怪人の威力は!」 除夜の鐘怪人…彼は人間のもつ百と八つの煩悩を全て浄化させてしまう能力をもつ。つまり、煩悩のみで生きてるようなごくごく普通の人間(人類のうちのほとんど99%)は、これで全ての行動意欲の元を断たれて生ける屍と化してしまうのだ!かくしてブルーは、それこそゲップや屁をこく欲望さえも浄化され、文字どおり屁も足も出なくされてしまった。これは脅威だ! 「諸君、大至急出動だ!!」 ブラックと原、それぞれのもつおかもちから長官が飛び出した。しかし長官の出現に驚いた二人はハンドル操作を誤り、それぞれ近くの民家に突っ込み、クラッシュ!ブラックは戦わずして果ててしまった。幸か不幸か、自転車だった原は無事。かくして原は、単身除夜の鐘怪人と戦う羽目になったのだ。 「やれい!アロハレッドのギャグも封じてしまえ!」 たちまち原に取りつき、鐘を鳴らし始める怪人。原も百と八つの鐘を打たれてしまった! 「やったぞ!これであのつまらんギャグともお別れだ!!」 狂喜するマグワイヤー。……だが、しかし!!鐘の余韻が消えると共に、鐘の中から原のつぶやきが! 「…鐘って、ホントにおっ・・かねー、なんちて」 ぱっきいぃん、と割れる除夜の鐘。 「なっ、なぜだ!どうしてギャグをやめないんだあっ!!」 「ふっふっふっ、馬鹿め、原を見縊ってたな?」 復活してきたブルーとブラックが解説をする。 「原のギャグは・・煩悩ではない…・・本能なのだっ!!」 三悪、ショック!…だけど、納得。 「やむおえん、今回は退却だ」 切札を失った三悪は、今回妙に諦めがいい。まあ、たまにはいいか。大晦日だし。 …だが、事件はそれでは終わらなかった。ブラックや、逃げようとしたマグワイヤーの背後から、何かのつぶやきがブツブツと…。 …原だ!!原のギャグが止まらないのだ!!少しぐらいはまともな人間扱いをして欲しいという煩悩の歯止めを失った今、原は本能の赴くままにギャグを垂れ流し始めたのである!焦る一同。 「ちょ…ちょ…ちょ、ちょっとまてーっ!」 同じような事態は前にもあった(第30話)。その時の悪夢の出来事が頭をよぎる。しかし、あらゆる抑制を失った状態の原はもっとハイパーな存在だった。あっという間に原MAXに到達し、一日五億どころか一秒五億回ものギャグを発し始め(しまいには身体の全細胞がそれぞれギャグを意味する振動を発振していた)、全身これギャグの固まりと化した原はギャグのエネルギーにより、より高次元(低次元?)の存在への昇華(堕落?)を開始していた。 「まっ、待て…」 といって呼び止めようにも原の回りを包むギャグのフィールドには近付けない。原はまばゆい光を発し始めた! 「こっ、これは !」 原の姿が消えてゆく。だがそれは以前のような存在意義の消滅ではなく、さらなる絶対存在にいたる道程だった!! その存在意義が消滅している絶対存在!それは即ち……! 「われわれは、神の誕生の瞬間に立ち合ってるのだ!」 「いっ、嫌だーっ!そんな神など、俺は認めーん!!」 その時、天空から一本の雷が!がらぴしゃあん、と原にぶち当たり、原は黒焦げの焼死体と化す。 「こ、これは…?」 「……たぶん、神々も原が・・来るのが嫌だったんだろ」 一人消し炭と化した原の頭上を、憐れむような除夜の鐘の音が流れていった。人間界にも、神の世界にも属せぬ男、原。多分とっても凄い存在なのではあろうが、ちっとも羨ましいとは思わぬ一同だった。 |
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