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ALOHAMAN IN ETERNAL SUMMER
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第41話
お正月だよ!アロハマン
1989年1月1日放映


 季節はのどかな正月だっていうのに、早々に出動させられるアロハマン。どうせ出動がかからなくてもおせちも買えない惨めな正月なのではあるが、そんな事実が余計に怒りをつのらせる。ましてや原の怒りは尚更だった。
「おまえらなあ…正月早々カノンで飛ばされ、存在意義を無くさにゃならん俺の身にもなってみろ!」
 余りに悲痛な叫びに、思わずモリッター、もらい泣き。原の肩にぽんと手を置き、ウンウンわかるよと頷いた。
「お前なんぞに同情されとうないわーっ!!
 まさに魂の叫びであろうか、今年一番のカノンの威力は凄かった。たまらず逃げる三悪。後に重箱を落としていった。
「おおっ!こりゃあ、おせちだぜ!!
 微塵も怪しまないで持ち帰り、早速宴会をするアロハマン。だが、おせちがあらかた片付いた頃、またもや出動命令が!寒空の下、本日二度目の顔合わせ。
「へへえん、おせちを返せったって無駄だもんねえ!」
「もう食っちゃったよ、やーい、やーい!」
 よほどおせちに飢えていたのか、浮かれまくったアロハマン。わざわざズボンを脱いで尻を叩いてみたりするなど、品のないことこの上ない。
しかし、何故かマグワイヤーは余裕の表情。どころか、ソーヤがニヤリと笑った!
「ひざまずけえい!私のブーツをなめるがよいっ!」
 はあ?何を馬鹿な…と思う間もなく、体が勝手にひざまずく!そして遂にはソーヤのブーツを!
「こっ…これは!?
 ここぞとばかりに高笑いする総統ソーヤ。
「あのおせちには、私の声紋に反応する強制服従剤が入っていたのだ!これで世界は私のものよっ!」
 なんてこったいアロハマン。耳をふさいでも、ソーヤの超音波ヴォイスは脳の奥底にまで浸透してくる。散々ソーヤに玩具にされた挙げ句に、とうとう「マスクを脱げ!」と命令されてしまった!必死で抗う三人だったが、体がじりじりと動いてしまう!もう原のほっぺたやブラックの唇が見え隠れする、このままでは正体がばれてしまうっ!!
「ま…待ってくれっ!せめてその前にひとつだけ最後の願いをきいてくれ!」
 すでに勝利を手中にしているソーヤは鷹揚に頷いた。その願いとは、なんと寿司を食うことだった。早速、寿司屋に頼み込んで正月早々特別に出前をしてもらう。
 もはや半分脱げかかったマスクのままで、涙を流しつつ寿司を頬張るアロハ三人。それを羨ましそうに眺める三悪。いくら世界征服目前とはいえ、罠のおせちを作る金の為、昨年末からずっと食事抜きの生活を続けていたのだ。ヨダレを流し続ける三悪に、ブラックは一緒に食おうともちかけた。飛び付くように頬張る三悪、だが、しかし!それにはワサビがたっぷり入っていたのであった!
 余りの辛さに、ソーヤの声が変わってしまった!かくして命令から解放された三人は、大反撃を繰り広げる。勝つ。終わり。


 
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