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The Birth Of Aloha-Man Chronicle. 『初 代 篇』 〜今明かされる、アロハマン偽りの誕生史!〜
初代篇…それは遠い太古に存在した最初のアロハマンの物語である(ちなみに、現在のアロハマンは100代目という設定)。
――今から紹介する『企画書』は、血塗られた歴史を持った禁断の果実、呪いの書である。かつてアロハマンは一度終焉を迎え、その幕を下ろした筈であった。映画版という大業をなし終えてより1年弱のある日、原の耳に悪魔がささやいた。 「旅行に行かないか。福島に良さそうな温泉があるんだ」 かの地に着いた悪魔は徐々にその姦計を明らかにした。 「…実はこんな企画が立ち上がっているんだ。ホラ、もうこんなに出来ている。あとは君のGOサインだけだ。どうだい、一緒に描いてみないか?」 そして全53頁にも及ぶ企画書のファイルが目の前に差し出された。おりしもその時期人生の目標を見失い、自分のすべき事を模索していた原はしぱしの沈黙の後に膝を叩いてこう叫んだ。 「…わかりました!やりましょう!!」 悪魔の顔に満面の笑みが浮かんだ。そう…これは悪魔の壮大なる企て、ペテンであったのだ!! 「うっそぴょ〜〜〜ん!こんなのやらないよ〜〜〜〜んっ!!!」 騙す。ただその為だけに書き上げられた大枚の設定。原は愕然とし、慄然とし、そして憮然とした。なんかもう怒ってよいのかも分からず、喚き散らしてその夜は幕を閉じた。 かつてこれだけの為にここまで労力を注ぎ込んだ者がいただろうか?悪魔の名は岩本・塚田・橋本・三部。彼らは原の反応に心ゆくまで満足し、大切な青春の1ぺージとしたのであった。――時は1992年、夏の終わり。その歴史的資料を今、とくとご覧下さい。 ≡ 『古代篇』企画書 ≡ (※当時は『古代篇』と呼んでいました) 事の発端 Prologue
――現代とは異なった高度文明を持つミュー大陸。その大陸を統べ、法治国家として栄えていたミュー王国に、今、異変が起こっていた。5年ほど前に突如姿を現わした謎の新興宗教『シコルスキー』。教義に『G崇拝』を掲げる彼らは、折しも国中に蔓延していた難病『ELOS(Ecstasic Lonly Orgasm Syndrom=昇天性性的不能症候群)』をその奇跡によって治癒を施し、一躍人心を掴んだ。だが、次第に人々(男だけ)はG行為にふけるようになり、気付いた時には国中の成人男性の9割が労働不能に略り、日がな何かに取り憑かれたようにコスリまくっていた。 それは王室にまで及んでおり、国家存亡の危機となった。働き手を失った家庭では、女子供が働きに出たがそれも限界があり、人々は生活の為に、それまで禁じられていた奴隷を雇うようになり、奴隷商人が幅をきかす様になってますます国政は荒廃の一途をたどっていた…。 設定資料 Profile
舞台設定、及び主要登場人物の紹介。★概要 ●世界観(別窓) ●人物相関図 ★アロハ側 ●長官 ●原 ●舞龍 ●武洛 ●アロハ3人 ●バン=マスカーク ●トリス=クゥリー ★教団側 ●教主ベイダー ●魔女シャブリナ ●カーン兄弟 ●ハッシー ●モリッター ●エクスターG プロット Ssynopsis
【ACT-1】闇の中でシャブリナが祈祷を行っている。その結果、西の方より教団を脅かす存在が来る事を知る。 シャプリナは親衛隊隊長ゴウ・カーン、同副隊長リン・カーンを呼び、西の警護を親衛隊に命じる。2人を返した後にハッシーを呼び、かねてより研究中の最終兵器の製作を命じ下げる。 その後闇の中、不気味な明かりに導かれ教祖マスター・ベイダーの部屋へ行く。助言を求めるシャブリナだが、ベイダーは妖しい息遺いを発するだけで何も答えない。 【ACT-2】 西の港町、多くの船が出入りする中、ひときわ大きな船がある。それに橋がかけられ中から多くの奴隷が降ろされる。その中にまだ『力』に目覚めていない原、武洛、舞龍がいる。その後3人は奴隷用牢屋に入れられる。 【ACT-3】 長官の家 長官、バン、クゥリーの紹介と、現在のミュー大陸の状況説明 【ACT-4】 奴隷市が開催される。順調に進む中、奥の控え室がにぎやかになる。騒ぎは会場にまで届く。例の3人が暴れているのだ。会場は混乱する。取り押さえられる3人。処刑される事が決まりかける中、奴隷市に来ていた長官(仮名)が3人をタダ同然で買い取る。 【ACT-5】 長官の家に来る3人。そこでバン、クゥリーに出会う。今後はバンの指示のもと近所の畑仕事を手伝い、その後謎の特訓をさせられる事になる3人。3人の六畳間での生活が始まる。 【ACT-6】 ある家庭、夜 不能で悩む夫婦。奥では子供が寝ている。夫が意を決したかのように奥さんに「教団に入会しよう」と言う。が、奥さんは反対。子供だって1人いれぱ充分よ、それよりもしアンタが他の人みたいな奇行に走ったりしちまったらアタシャ…、と涙ぐむ。しかし夫は止める妻をふり切り、夜の道を走りだす。 ついた所はシコルスキー教会。扉のノッカーを鳴らす夫。中からフードを被った男。旦那は意を決めてしゃべろうとするが男はすっと片手を上げ制し、軽く首をふり、中へ案内する。 ベイダーの神殿。シャブリナが入って来る。新たな信者の入会を報せる。独り言のように布教方法の妙を讃えるシャブリナ。しかしベイダーは相変わらずコーホーしてる。ちょいと淋しい恋する乙女の目をして去るシャブリナ。 【ACT-7】 長官の家 インサートするように仕事、団欒、特訓の絵が挿入される。 …3ヶ月が過ぎた。 【ACT-8】 町中に教団からの通知が広まる。きれい所を30人ほど貢ぎものとして要求して来たのだ。国民の不満が爆発する。民はみな長官の元に集う。長官はしぱらく悩み、とりあえず娘っ子を差し出すように言う。策があるというのだ。 【ACT-9】 生け賛が次々と教会に連れ込まれて行く。その中には女装したバンと原、武洛、舞龍ら4人がいる。門の手前でチェックする親衛隊隊員に4人がそれぞれ引き止められるが、各自機転を効かし上手く(?)誤魔化す。 【ACT-10】 細い小道を連れられて行く女達。1人の女が腹痛を訴える。見張り兵がそれに気を取られているうちに4人は脇道にそれ、別行動を取り、ベイダーの部屋を探す。 【ACT-11】 バンは警備隊員に見つかり言い寄られるが、それをぶん殴り先へ急ぐ。彼が行き着いた先はベイダーの神殿。そこにはシャブリナも居た。侵入者に驚きもせず、カーン兄弟を呼ぶシャブリナ。バンとカーン兄弟の戦いは熾烈を極めるが、その連携プレーの前に瀬死の重傷を負う。そこに3人が登場し、カーン兄弟と相まみえる事になる。 バーンの事を知り、怒りの叫びを上げる3人。その時3人のブレスレットが光を放つ!なんとブレスレットからアロハの裾だけが姿を現わす。戸惑いながらも戦う3人は微力なからもアロハのカを得て、事もなげにカーン兄弟を倒す。息の根を止めようとするもバンの容体が悪化し、生け賛の事もあり一度退却する事にする。 【ACT-12】 喜びにわく民達。娘は帰って来るわ、勝算は見えて来るわ、盆と正月が一度に来たと言わんぱかりである。しかしここ長官の家では重い空気が支配をしていた。バンはもたなかったのである。 最愛のクゥリーと愛し合う事もなく彼は逝ってしまった。しかしクゥリーは泣かなかった。逆に落ち込む3人(自分達が調子付かずにさっさと退却していれぱバンは助かっていたかも知れない…)を励まし、今こそ決戦の時だと告げる。長官は3人にあるキーワードを伝える。 「チェンジ・アロハ」 自分達の心に眠る復讐心を正義の心に変換させた時に叫ぶがいいと…。 【ACT-13】 ハッシーの研究室内 ゴウ・カーンが、ハッシーとリン・カーンの止めるのも聞かずに奥へと進む。一番奥にべールに隠された水槽がある。制止も聞かずにそれを剥ぎ取るゴウ。その中には得体の知れない肉棒が浮いていた。 カーッとなるゴウ。ハッシーに、これが最終兵器か、と詰め寄る。妖しげな笑いを浮かべハッシーが自慢げに答える。最終調整こそ済んでいないがこれこそが自分の傑作であると。 怒りに身を震わせ水槽を叩き壊すゴウ。培養液が漏れ『その物体』も床に転げ落ちる。手に取り握り潰そうとするゴウ。すると『それ』から神経のような触手が飛び出しゴウのアゴにまとわりつく。手から離れ完全にアゴに付き顔面の皮膚下にその触手を張り巡らせる『それ』。狂気の叫ぴを上げるゴウ。リンの声も聞こえない。好奇心丸出しの顔で見守るハッシー。ゴウの体も心も『それ』に乗っ敢られ、ここに初代モリッターは誕生した! 後ずさりするリン。兄に何があったのかハッシーに問いつめる。最終兵器の説明をするハッシー。その顔は恐怖と喜びが入り混じっている。驚愕するリン。体の痛みも取れリンの背後に忍ぴ寄るモリッター。焦って振り向くリンの心臓を抉るように手刀を繰り出すモリッター。実の弟と気付かずにリンを殺してしまう。最終調整さえ済んでいれぱ心まで乗っ取られる事もなかったのだ。 辛くも難を逃れたハッシーは何処へともなく消えて行く。 【ACT-14】 モリッターは町に出て破壊の限りを尽くす。登場する3人。復讐心に燃える3人はモリッターにみそくそにされる。思い浮かんでば消えるバンの顔。必死に泣きたいのを堪えるクゥリー。そして長官の顔と言葉が浮かんだ時すっと復讐心が消え、己が使命に気付く。我々は正義の名の元に集った戦士である!負けてはならない!今こそ叫ぶ時が来た! 「チェぇぇぇ〜〜〜〜ンジィッ!ア!ロ!ハァ〜〜〜!!」 まばゆい光の中、今、怒涛の戦士が生まれた!その名も常夏戦隊アロハマン!!そのカは絶対であった。さしものモリッターも苦戦を強いられる。その時モリッターのアゴに反応して教会にある3台の女神像が崩れ、中からア・ハーン、イ・ヤーン、ウ・フーンが現われて合体し『エクスターG』となった。それにモリッターが合身した。 大決戦が始まった。地は裂け、天は泣いた。そこに長官の声が響く。今こそアロハマンの絶対の武器、元祖ハラコフ・カノンの威カが示される時。ブルーがヒモを引っ張りブラックが回転を加え、原が打ち出された。エクスターGを貫き、その勢いで教会までぶち壊す原。教会は崩壊を始める。 【ACT-15】 ベイダー神殿において助言を求めるシャブリナ。しかし言葉はない。べールにすがりつき号泣するシャブリナ。勢い余ってべールを剥ぐ。 そこには…コスリ過ぎて枯れ果てたベイダーの姿があった。表現できない位深い悲しみで無表情になるシャブリナ。その上からガレキが落ちて来る。教会が崩れ落ち、静寂が訪れる。原が心配でやって来た2人。これでは助かりようがない…、とか言ってるとガレキの中から原の雄姿が。 「は…リーダァ──ッ!」 ここにいつものパターンながら初代リーダーが誕生した。 【ACT-16】 バンの墓の前。すでに長官はこの町には居ない。町の再興に努めるというクゥリー。この時初めてクゥリーの目に一筋の涙。それを見届け旅に出る3人。 【ACT-17】 墓のある丘から少し離れた草むら。虫が鳴いている。不意にその虫に触手が伸び何かに飲み込まれる。モリッターのアゴである。奴はまだ生きていた。再び草むらに身を隠すかのように移動するアゴ…。 This is only the Begining! おまけ The Histry Of Aloha-Man Dynamic List
(1)TV版全125話 30分枠楽しいキャラクターたちが繰り広げる笑いあり・涙ありのドタバタアクションコメティ。 (2)TVスペシャル「夏だ!一番!アロハマン祭り『わが愛しのマグワイヤー』」 1時間 不遇の天災科学者Dr.ハッシーの半生を追いながら、いかにして彼が今の地位にのし上がったかを描いたサクセス☆ストーリー。今明かされる禁断のマグワイヤー誕生悲話。 (3)劇場版「諸行無常篇」 90分 通称「光篇」 偶然温泉でバッタリでくわしたお馴染みのアロハマンとマクワイヤーの面々。巨大怪人に続き巨大ロボットまで現われる始末。はてさてどうなります事やら…。 (4)劇場版「色即是空篇」 95分 通称「神篇」 「諸行無常編」に引き続き、各々の思いが交錯する。原は修業し、モリッターは合体し、ブルーは爆発し、長官が増殖する。「アロハマン」事実上の完結編。後半、教会に捨てられる原は見モノ。 (5)劇場版「超自我vsリビドー・内宇宙大決戦!」 (もしくは「森羅万象篇」) 80分 通称「業(カルマ)篇」 ある日、突然原の人格が分裂した。どうやら過去の人格形成に問題があるらしい。精神の奥底に潜む巨大なトラウマを覗きに…いやさ、取りのぞきに、ブルーとブラックが原のインナースペースヘ突入する。させじとマグワイヤーの3人も乱入し、破壊の限りを尽くす痛快アクションコメディ。 クライマックスで、意識の深淵から沸き上がる巨大な思考泡〜究極のギャグ〜のシーンは圧巻。 (6)劇場版「ダークサイダーズ到来」 (もしくは「輪廻転生篇」) 118分 通称「暗黒篇」 ある日、ひょんな事から、アロハマンの暗黒面であるダークサイド・アロハマンが平行世界より到来する。 ところがこのダークサイダー、本物とは何もかも反対なために、容姿端麗・頭脳明晰・品行方正ときたもんだからさあ形ナシ。だがダークサイダーはその内面におぞましき悪意を秘めていた。見かけだけなら、こっちが暗黒面だと言われても仕方ない本物も、内に秘めた正義感と平和を愛する心は誰にも負けない! かくして、アロハマンvsタークサイド・アロハマンの、宇宙をニ分する戦いが始まった。全てにおいて勝っているタークサイダーにいかにして立ち向かうのか。ダークサイド長官の不気味なパワーに圧倒され、ライトサイド・マグワイヤーの登場でさらに混迷を深めつつ物語は感動の終局へと向かう。 クライマックスで闘いの末、互いに融合した彼らは対消滅により莫大なエネルギーを放出、現宇宙を破壊し、ビッグ・バンとなって新たな宇宙の始まりを成す。150億年後、新しい宇宙の地球に似た青い星に、彼らによく似た3人が…。 刻は1999年、7の月。壮大なアロハマン・ヒストリーに終止符が打たれる。 (7)OVA版「SF新世紀アロハマン」 (もしくは「因果応報篇」) 全3巻 通称「継承篇」 ある惑星に不時着した宇宙船。その星の住民、原はふとした事から宇宙船に乗っていた金髪のアロハマンからアロハブレスレットを継承する。 全宇宙に3人しか居ないといわれる英雄アロハマン。分不相当な役回りを与えられてしまつた原は、次第にアロハの力に目覚めながらも敵地へおもむく。 途中、次々と仲間に加わるブルーとブラック。実は、彼らも伝説のアロハマンであった。まさに宇宙最強の男が集まって繰り広げる珍道中。そして壮絶なラスト。 (8)劇場版「The Birth Of Aloh-Man 〜神話創世〜」 (邦題「即身成仏篇」) 136分 通称「初代篇」 古代ミュー大陸におけるアロハマンの誕生と、邪教集団シコルスキーとの激闘を描く超ド級ドタバタシリアスアクションお色気コメディ。教主マスター・ベイダーの壮絶な死は静かな感動を呼ぶ。男の夢とロマンがあふれるC級ドラマ。モリッター誕生悲話もあり。 (9)OVA版「常夏戦隊アロハマン外伝『ザ・セカンド 〜アゴを継ぐ者〜』」 (もしくは「六道輪廻篇」) 全2巻 通称「二代目篇」 「初代篇」でどこへともなく消えたモリッター本体が、2代目となる者と合体し、奇想天外な人生を送っていく、いわば後世500代にわたり連綿と続いていくモリッターの歴史への序章的作品である(副題「アロハマン・モリ太の地底探険(大山のぶ代調)」)。 (10)OVA版「メイキング・オブ・アロハマン」 (もしくは「煩悩即浬繋篇」) 全1巻 過ぎ去りし狂乱の日々。 ――以上、アロハマン全史をここに記す。 |
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