TOP閲覧順路第1部目次 > 各話
 
ALOHAMAN IN ETERNAL SUMMER
前へ  ◇  次へ

第28話
疑惑!隣は何をする人ぞ
1988年10月8日放映


 だんだんと景色が色を深める、ある平和な日。
「秋深し…隣は何をする人ぞ」
 そういえば、隣の部屋にはどんな人達が住んでるのだろう?ふと気になったアロハ三人は、2ヵ月遅れで家賃を払いに行ったついでに大家に尋ねてみたのだが、何故か全く教えてくれない。不思議に思い、あれこれ勘繰り始める三人。
「もしかして、どこかの皇太子がお忍びで使っているとか」
「どこかのって、一体どこだよ」 「…日本とか」 「やだな」
「宇宙人とかだったら嫌だな」 「案外長官が住んでたりして」 「……」
「インド象が住んでたらやだな」 「たしかに嫌だ」
           (中略)
「ガンジス河が流れていたら嫌だよな」 「沐浴してんの?」
「裸のねーちゃんなんかが一杯」 「おお、いいな、それ」
「ヨガの行者が浮いているっていうのはどうだ」
「どうでもいいけどインドが好きだな、お前」
「暗殺されたリンカーンが実は隣の部屋で生きてるってのは?」
「なんかJFKって感じだな」
「おいおい、いつからあるんだ、この下宿…」
 …一方、当の隣の部屋では。
「やっぱり、男子中学生が住んでいるのが一番いいな」
「でも、中学生はなんか無理がありません?ここはやっぱり女子高生が一人暮らしで…」
「そっちの方が無理だと思うぞ、大学生じゃあるまいし」
「…いや、でもですねえ…」
「ところでお前、なんか喋れよ……」
 黙してニヤニヤしているモリッター。
 秋の夜長は、更けてゆく。


 
前へ  ◇  次へ
 
TOP閲覧順路第1部目次 > 各話