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ALOHAMAN IN ETERNAL SUMMER
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第43話
激流!那珂川下り
1989年1月21日放映


 冒頭、いきなりカノンでやられるソーヤ。ボロボロになって逃げ帰る。
「たかが食い逃げごときであそこまでせんでも…」
 しかしこのままではろくな悪事も働けない。
 やはり、幹部あっての総統だ。そうとなったら即行動、と幹部探しの旅『マグワイヤー幹部スカウトキャラバン』に出発する。

 一方アロハ三人は、ソーヤが一人だったことを陽動だと勘繰っていた。あとの二人はどこかで着実に計画を遂行しているのではないか…?

 その二人はと言えば、もはや果物も山菜もない冬の山で、木の皮や根を着実に食べて生きていた。たまに落ちている栗や椎の実はご馳走だった。一度、冬眠している熊に手を出そうとして、逆に食料にされそうになったりした。もう何年もこんなことをやっている気がした。
 そんなある日、那珂川の上流で洗濯をしていたハッシーが足を滑らせて川に落ちた!冬で水量はないとはいえ、流れは急だ。流されてゆくハッシー。と、モリッターが岸から「つかまれ!」とばかりにアゴを突き出した!溺れるものはアゴをもつかむ。必死で流れに逆らい、ハッシとアゴをつかむハッシー。一瞬リポビタンDのフタが開く光景が目に浮かんだ。しかしモリッターはあっけなく川に引きずり込まれ、二人は仲良く流されていった。
 丸太にのって激流を下っていく二人。竿を握り、流れと格闘するハッシー。モリッターは船酔いして寝ゲロを吐いている。もはや守るべきものなど何もないハッシー。極限の状態で妙に心踊らせていた。

 その頃、駅前にゴザをしいて座って幹部募集の旗を掲げているソーヤ。間違えて金を投げてゆく者もちらほら。
「貴方は、今の生活に満足してますか?自分の手で世界を思い通りに作り替えてみたいとは思いませんか…?」
 だが、思わぬ所から邪魔が入った。なんと、水戸の駅員である!
「宗教の勧誘なんかは困るんだよねー」
「馬鹿者!コレは宗教なんかではない!れっきとした世界征服の…!」
 顔を見合わせる駅員たち。彼らはソーヤを警察の手に引き渡すことで、とりあえずの所はよしとした。
 警察の取り調べ室で尋問を受けるソーヤ。部屋は暗く、寒かった。
「名前は?」 「ソーヤだ」
「ソーヤ、だけか?名字は?」 「み、名字?」
「まいったなあ…おやっさん、こいつどうやら外人ですぜ?」
「いやあの、そういうわけではないのだが………」
 一体私はこんな所で何をしてるんだ?自分が情けなくなるソーヤ。
 今頃あの二人、どうしているだろう…?

『あの二人』はふもとの村に流れつき、モリッターの人間離れした容姿とハッシーの詭弁で村人たちを脅して生け贄(女子高生)を要求していた。今や彼らの勢力は絶頂にあった。ものすごい格好で自らを飾り立てた二人は、このままモリッターを教祖に仕立てて宗教を作ってしまおうと考えていた。
 そんなある日、那珂川の中流で洗濯をしていたハッシーが足を滑らせて川に落ちた!(中略)と、モリッターが岸から「つかまれ!」とばかりにアゴを突き出し(中略)二人は仲良く流れていった。
 丸太に乗って再び流されてゆく二人。竿を握るハッシーと、船酔いして寝ゲロを吐いているモリッター。極限の状況で妙に心踊らせていた…
 果たして三悪に明るい未来はあるのだろうか?


 
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