TOP > 閲覧順路 > 第2部目次 > 各話 |
◆ | ◆ | |
第46話 鬼が出た出たナニが出た 1989年2月4日放映
今や世は節分としゃれこんでいる。だが三悪にとって、食物を投げ棄てるなんて行為は神への冒涜にも等しかった。そこでハッシーが製作中なのが、民家を訪問して投げられた豆を全てキャッチし食料として確保する鬼型怪人だ。しかしソーヤはその機能だけでは満足せず、さらなる改造を命じた。
その頃アロハ三人は、実家から送ってきた豆を煎って食べようとしたところ、皿の下から長官が出てきて豆を部屋中にばらまいてしまっていた。「出動だ!」 到着してみると、そこではナマハゲ怪人が民家を襲っていた。 「悪ぃ子はいねが〜」 と踏み込んで、男子中学生ばかりをさらっていくのだ。 「おほほほほっ!これで私のショタ親衛隊を作るのよっ!!」 ぜひ自分の女子高生親衛隊もほしいものだ、とほくそ笑むハッシー。 「奴はきっと豆に弱いという設定に違いない!」 とアロハパワーで豆つぶてを浴びせるが、怪人は全弾ことごとくつまみとってしまう。 ソ「わはははは、浅はかな奴!」 黒「ちくしょー、敵に豆を送っちまった!」 青「あれじゃハラコフカノンもつまみとられちまうんじゃねーか?」 原「俺は豆か!」 仕方なく神器で戦うも、銃のビームやムチの睾丸までことごとくつまみとられる始末。果ては砕玉剣さえ白刃取りする。なかなか決着がつかずにいる中、一陣の寒風吹きすさび、ナマハゲ怪人の腰巻きをまくり上げた。 「!?」 黒々とそびえたつバベルの塔…まさに神々の怒りを買わんばかりの・・それは、ブラックをして本能的に 「奴は敵だ」 と思わしめるに十分なサイズだった。おもむろに下半身全裸(しかし靴下は履いたまま)になるブラック。唖然とする二人を尻目に、怪人と張り合い始めた!緊迫の内に時間が流れてゆく。両者の妖刀は甲乙付けがたく、色、反り、つやとも申し分なかったが、ブラックの方がやや小振りの感があった。 黒「くっ…!!」 このままでは負けると思ったブラック、どっかと座り込み、その股間から抜きん出た物欲し竿を右手でふうわり包み込むと、やおらシェイクし始めた!とうとう気でも触れたかと呆れる二人。怪人も 「わっはっはっ!そんな事をしてもそれ以上大きくはならぬぞ!!」 と喝破した。 しかし一心不乱にしごくブラック。だんだん速度を上げていき、じきに目にも止まらぬようになってきた。不安になる一同。一体どこまで迅くなるのだろう…? ふと目をこするブルー。ブラックのナニが色付いてきたように見えたのだ。しかし気のせいではなかった。黒光るそれは、やがて青と赤とに輝き始めたのだ! 「こっ、これは…!?」 ブラックの右手があまりに迅いため、赤方遍移と青方遍移を起こしはじめたのだ。 「すると、奴の手は光に近い速度で…!!」 今やはっきりと青と赤に別れたそれは彼等の目に錯覚を起こさせ、まるで目の前に迫ってくるような立体映像となった!! 黒「これぞ甲賀淫法!『棒手振る3D』!!」 ハ「うわああああ!この立体感は一体!?」 原「まるで手を伸ばせばさわれそうだ(さわりたかないが)!!」 さらなる速度に包まれた背徳の焼け火箸は、七色に輝く水晶の柱と化した。 青「虹マス、か…」 ブルーがぽつりと、ホントにどうでもいい事をつぶやいた。 …しかし、目の前に飛び出してきたのは虚像ばかりではなかった。 七色のスペクトルがひとつに凝縮した・・それは、光り輝く白色の……… …その匂いは、一週間落ちなかったという。 |
||
◆ | ◆ |
TOP > 閲覧順路 > 第2部目次 > 各話 |