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第47話 透明人間ハッシー!目指すは銭湯女ブロ!! 1989年2月11日放映
今や世間はバレンタイン。義理だ本命だと浮かれまくっている。そんな風潮を断じて許せない熱き硬派の人、それがハッシーだ。
こんな、こんなバカげた一日があるばっかりに、俺の心には二十ン回ものトラウマが刻み込まれているのだ。総統は、たとえ義理でも絶対にくれないだろうし…くそっ、こうなったら攻撃に転じるしかない! その頃、アロハ三人も憂欝な気分に浸っていた。 青「切ないっス」 黒「…こんな時は気晴らしに銭湯でも行くか」 原「…なんでよりによって男の裸拝みに行くんだよ」 黒「こういう時は逆療法が効くんだよ」 青「副作用で変な方向に走ったりして…」 一同「……」 とりあえず何もする事がないので銭湯へ行く三人。しかし案の定気分は落ち込むばかり。 青「何が哀しゅーてバレンタインにこんなトコ…」 辺りはズラリ、スネ毛の嵐だ。 黒「バカ、目で物を見るから惑わされるんだ。心眼だよ、心眼」 原「…心眼がないだけに、しがない」 無視して瞑想する二人。だんだんと澄み渡る心に、天使のささやきが聴こえてきた。 …ウフフ、キャハハ、ザバーッ、バシャバシャ…… 青「なるほど、女湯…か」 壁の向こうの光景が目に浮かぶようだった。すぐ隣に在りながら全く視えないものを音で観じる、これぞ究極のチラリズムと言うべきか。 青「…なかなか興奮するな」 黒「ヤベ、しばらく出れないや、俺」 原「なあ…これって相当哀しくないか?」 男には哀しいと分かっていてもやらねばならない時がある。と、突然女湯から悲鳴が! 原「なんだ!?」 青「もしかしたらマグワイヤーか!?」 黒「…!!そうか、マグワイヤーが相手なら天下御免で出動できる!!」 三人は変身の光に包まれながらベルリンの壁を越え、秘密の花園へ降り立った。 「ありゃァー、ここは女湯ではないか!」 「マグワイヤーを追っていてとんでもないものを見付けてしまった、どーしよー♥」 ギンギンに目を血走らせ、息遣いも荒くのたまう三人。 「マグワイヤーめ、どこに隠れた!?」 「ここかーっ!!」と探してはいけない所まで探しだす始末。 と、よくみると湯ぶねの湯が、まるでそこに人が居るかのようにへこんでいる所がある。 「!?」 よーく目をこらしてみると、まだ湯ぶねの中に居る小学生の女の子に食い入るようなふたつの曇りが。 「あれは…メガネ?そうか、おまえハッシーだな!!」 そう、怒りに任せて透明になる薬を発明したハッシーは早速それを飲み、チョコレートなんかよりもはるかに甘美な女体の神秘すべてを手に入れてやろうと女湯へ潜入したのだ!服は脱いで入ったものの手放せないメガネが湯気で曇ってしまい、バレたという寸法である。 「てめえこの野郎、許さん!」 責任を全て擦り付け、ハラコフカノン発射!まだ客が一杯居る湯ぶねに突入した! 「ずるいぞ、原ー!」 「抜け駆けはゆるさん!!」 と二人とも続いて飛び込む。もはや女湯は無法地帯と化していた。 湯にのぼせて夜道を帰る三人。結局ハッシーがどうなったか全然わからなかったが、そんな事はどうでもよかった。 「充実した一日であった…」 ついつい顔がゆるむ三人。 その頃、ハッシーはまだ湯ぶねの底に沈んでいた。 |
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