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第51話 心をつなぐジャイアンボイス ・うなれ地獄の子守歌 1989年3月11日放映
ある日、ハッシーがナイスな物を拾ってきた。
カラオケボックスのタダ券である! 諸般の事情(金がない)により、滅多にカラオケに行けない三悪の喜びようはちょっと筆舌に尽くしがたいものがあった。勇んで店の扉をくぐる三悪、だが苛酷な運命は彼らにその望みをかなえる事を許さなかった…! 『暴力団・風入店お断わり!』 「愚か者!我々は世界征服を企む悪の秘密組織だぞ!そんじょそこらの暴力団なぞと一緒にするな!」 「みなさん、そうおっしゃいます」 結局追い出されてしまったマグワイヤー。かくなる上はこの悲しみをカラオケ怪人として昇華させ、日本全国津々浦々のカラオケ屋に思い知らせてやるしかない! 翌日、アロハマンが出動するとマグワイヤーがカラオケボックスの前でカラオケ怪人を使って歌いまくっており、何の防音もしていないため非常に近所迷惑だった。 黒「貴様等、自分達だけで楽しむんじゃねえ!」 青「俺達の歌で成敗してやる!」 原「何だかよくあるCDドラマみたいな展開だなあ(笑)」 かくしてよくわからない激戦が繰り広げられる。ブラックの耐久アニソンマラソン、原の腹式発声リンドバーグにハッシーの熱狂さそり座の女、そしてモリッターの無声超音波振動カラオケと、はた迷惑な対決はその後三日三晩繰り広げられた。そして… 黒「いやー、歌った歌った」 青「すっかり満足しちゃったなあ」 ハ「そうですねー。そろそろお開きにしましょうか」 すっかり和んで意気投合するアロハ三人と三悪。歌は世界の共通語。全ての人々のあらゆる境界線を超えた魂のメッセージ…。今や彼等は、手と手を取り合って仲良くこの世に王道楽土を築きあげることさえ出来る気がしていた。 原「さて、それでは、と…」 おもむろにカノンを呼び出し、カラオケ怪人を消滅させる原。声にもならない悲鳴のマグワイヤー。 ハ「あんたら…一体なんばすっとねー!」 黒「…いや、一応怪人をやっつけないと、バイト代が出ないから…」 ソ「貴様らごときのバイト代とこの怪人のおかげで浮くカラオケ代と、一体どっちが高いと思っているんだ!」 青「けどさあ…一応、俺達正義の戦隊だしなあ…」 敵…、やはり双方は敵なのだ。いつか必ず世界征服をしたその暁には、誰にも邪魔をされずに思う存分カラオケを歌ってやろうと、決意を新たにするマグワイヤーの面々だった。 |
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