TOP > 閲覧順路 > 第2部目次 > 各話 |
◆ | ◆ | |
第57話 ラッキーボッキーセンタッキー バルボアロッキーヘプターキー やってこいこい大魔神 1989年4月22日放映
最近、駅前で妙な事件が立て続けに起こっている。銅像前で待ち合わせていた人たちが何者かに気絶させられ、ことごとく金品を奪い去られているのだ。さっそく調査に向かうアロハ三人。どうもこの事件にはマグワイヤーの匂いがするのだ。
ところが銅像の前にきてみても、原が何のギャグも言わない。 青「銅像をどーぞとでも言うんかと思ったが…何っ!?」 ふと上を見ると、原が銅像に捕まっていた! 黒「この銅像、怪人だったのか!」 原「どっ…どーぞーするなら金をくれ!」 黒「なんか救ける気、失せたな」 出っ歯で腕に噛みついて振り解く原。 怪「やあ、初めましてアロハマンの皆さん…僕とお相手願えますかな?」 原「どっ…どーぞうが出てきてコンニチワとはこの事だ!」 青「どっかいけよ、お前」 さっそく変身、臨戦体制を取る三人。 黒「ブルー、お前は戻ってカノンを買ってきてくれ!」… 青「おう!」 あくまで電送代はケチろうという精神だ。 ところで、今回の怪人はなぜか上半身のみである。おそらくマグワイヤーの財政は下半身を作る余裕さえないほど逼迫しているのだろう。だが、その上半身はムキムキで強力そうなボクサータイプだ! 原「僕さー…」 黒「黙れ」 所詮は上だけ野郎でいらっしゃるじゃねーか、とタカをくくってかかってみたが、どっこいこれがメチャ強い!スリッピング・ダッキング・はたまたスウェイング等の技術を駆使して、ただの一発もかすらせない!一方的にボコボコにされていく二人。脚など飾りに過ぎない自分達が今は恥ずかしかった。 「さあて、そろそろ必殺ブローを決めさせて頂きますよ…!」 ボクサー怪人は自信満々だ。そこへようやくブルーがカノンを持って戻ってきた。 「随分と遅かったじゃねーか!」 青「いやあ、途中で何しに戻ったのか忘れちゃってさ」 忘却力は時と場合を選ばない。 黒「しかしせっかく来たはいいが、カノンは役に立ちそうもないぜ」 青「何!?」 黒「アイツの上体は柳のようにしなやかだ。一点集中型のカノンでは簡単に避けられちまう」 原「柳の下のどーぞうって奴だね」 黒「死ねよお前」 青「へっ…返品してこよっか?」 黒「そんなの後でいーって!」 しかしこのままでは敗北は必至だ。三人同時に襲いかかっても、おそらくはかわされて同志討ちがオチか…。三人はすがるような目でカノンを見た。どんな時だって、最後はいつもこいつが助けてくれたのに…!もはやこれまでか…と思ったその時、ブルーが・・それに気付いた。 青「なんだ…これ?『パノラマ切替』って…」 原「な、何!?」 見ると確かに切替スイッチが。 黒「そうか、パノラマ兼用…こいつは『撃てるんですパノラマ』だったんだ!」 原「パ、パノラマ!?」 青「一体どういう事だ!?」 黒「わからん!…だが、やってみるしかない!」 急ぎ原を詰め込み、パノラマ発射した!すると… それは、信じられない光景だった。なんと、原が真横の体勢で撃ちだされたのだ!従来のカノンの攻撃は『点』であった。しかしこれは『線』!さしわたし170cmもの『線』だ!空手の突き蹴りはムエタイの回し蹴りの前に敗れたという…!!さしものボクサー怪人も、この広大な有効打撃範囲をかわすことは出来なかった。 爆発の後には今まで盗まれた金品が散乱していたので、警察に届ける三人。後でもらえる一割が楽しみだった。 その夜、金品を回収にきたマグワイヤーはしばし愕然としたという。 |
||
◆ | ◆ |
TOP > 閲覧順路 > 第2部目次 > 各話 |