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第96話 必殺!ハメハメハクラッシュ!! 1990年1月20日放映
さて、かなり時間は戻って、野アロハマンと化した三人が捕まった大洗。漁師の源さんの手厚い保護でアロハ三人はようやく片言ながらも言葉を取り戻し、漁の手伝いを出来るまでになっていた。
そんな彼らを連れて、浜の漁師たちは遠洋漁業に出かけていく。しかし船は折からの嵐に巻き込まれてしまい、このままではよもや転覆というところまで追い詰められた。 今こそ恩返しの時! 「救けるウガ」 源「つーたってお前ら…」 「俺達が外から船を支えるウガ!」 ビッと親指を立て、次々海に飛び込む三人。 「あッ…足がつかないウガー!?」 源「おッ、おまえらーっ!!」 血相を変えて舷側に駆け寄る漁師たち。 だが三人は、黒く荒れまくる波間に呑まれ消えてしまった。 * * しかし彼らは死ななかった。アロハパワーのおかげで海中の生活にすっかり適応し、魚の群れを追いつつ暮らすうちに小さな浮き島に辿りつく。その浮き島の下面には海藻がびっしりと生え、その海藻を狙って小魚が、それを狙って大きな魚が…といった具合で食料の宝庫となっているのだ。加えて上からはなぜか時々食べ物が吊り下ろされてくる。はなはだ不思議な事ではあったが、三人はただ単純に「こりゃラッキーウガ」と贅沢な暮らしを満喫していた。 * * 「おかしいなあ…確かに魚は沢山居るし、餌も取られてるんだがなあ…」 とぼやきつつ、ハッシーはまた釣り針の餌を付け替えた。ここしばらくの間、漂流中の彼らは食べ物を殆ど口にしておらず、餓え死に寸前のひもじさにあえいでいた(でも慣れたものだった)。 * * そんなある日、アロハ三人は海中でひくひくと鼻を動かした。イカダはいつの間にかハワイの近海まで来ていたのだ。 ハワイといえば、常夏だ。常夏といえば、親も同然。アロハ三人はがぜん色めき立った。 「何か、とっても懐かしい匂いがするウガ…」 「泳ぐウガ!」 とたんにドギュン、と加速するイカダ。上に乗ってるマグワイヤーの面々は、訳も分からずしがみついているのが精一杯だ。 イカダは一直線に加速を続け、そのままハワイに激突した! なす術もなく浜に投げ出されるマグワイヤー。 「一体全体…なんだったんだ?」 ただただ目を丸くする悪三人の面々。 一方アロハ三人は、ハワイにぶつかったショックで気絶して、水面下をどんどん海流に流されていった。 |
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