TOP > 閲覧順路 > 第5部目次 > 各話 |
◆ | ◆ | |
第118話 緊急司令・長官の秘密を探れ 1990年6月23日放映
ここまで読み進んだ時点で、賢明なる読者諸兄の中には「第114話の残り26体のコピーモリッター達はあの後どうしたの?」と訝しむ向きもおありだろう。
…実はまだ二階に居るのです(古っ!)。 彼らを叩き出して程なく、これはつまり怪人がタダで、しかも大量に手に入ったのだと気付いたソーヤ達は再び軍団を回収していた。 数が一体足りない事には気付いていたが、それがオリジナルだとは考えてもみず、一体減ったからってどって事はないと気にも止めなかった。 そして昨今、魚光近辺ではモリッターがやたらめったら目撃されるようになった。スーパーに行けばレジ打ちしてるし、酒屋の配達員もやってるし、花屋で売り子をしてるかと思えば、コンビニで商品補充をしてたりもする… 何とマグワイヤーは、26匹のモリッターにバイトをさせていたのだ! そして自分達はその稼ぎでのうのうと左団扇の暮らしを満喫していた。 一方、相変わらず極貧なのはアロハマン。どんなにコピモリがうろつこうが、事件を起こしてる訳ではないので全く出動がかからないのだ。 「畜生、目の前に怪人がうようよしてるってのに、もどかしいぜ…ッ!」 堪らず冷蔵庫や棚を漁って出てきたのはカビの生えた大福、ガチガチになったチーズ、タクアンの尻尾、半端な量の小麦粉、塩コショウ少々。「…これで出来るものって一体…」自分の創造力の限界を思い知り、腹の底から嘆く一同。だがやがてブルーが悲痛な面持ちでつぶやいた。 「…こうなったら、『ジャイアンシチュー』しかない…ッ!」 「な、なに!?」驚く二人にレクチャーするブルー。「タクアンに大福とくればジャイアンシチュー、これ基本ね。明日のテストに出るよ!」 見様見真似で再現し、食ったらゲロマズ!(つまり成功?)しかも下りまくって脱水症状まで併発した。もはや思い余って長官に前借りを頼もうとするが、こーゆー時に限って出てきてくれない。次第に狂気がつのり、感極まって畳をひっぺがし始める三人。 青「な、なあ…・・ここには何もないんじゃないか?あの人どっからでも出てくるし…」 黒「…ダメで元々、当たって砕けろだ!こうなりゃ意地でも忍び込んで、ヘソクリごっそりガメてやらあ!!」 バアン!と開けるとそこは…「のび太の宇宙開拓史」の如き超空間! …パタン、と畳を閉じ「何も見なかったことにしよう…」と頷き合う三人だった。 |
||
◆ | ◆ |
TOP > 閲覧順路 > 第5部目次 > 各話 |