TOP書庫 > 石巻旅行記
 
The Our Trivial Travel.
゚~†≡『石巻旅行記』≡†~゚
〜アロハ3人 ごゆるり☆東北見聞録!〜

1 ・ 2 ・ 3

2日目 8/28 晴れ

たっぷりと睡眠をとった後、朝食を食べにホテルの1階へ降りる。
ここは和食・おかゆ・洋食(パン)のセットから好きなものを選べるシステムだ。
海鮮は外で嫌と言うほど食べれるので、3人とも洋食を選ぶ。

当初の考えでは朝食もホテルではなく石巻漁港の市場で、と思っていたのだが
発案者のブラックが出発ギリギリまで仕事だった為に下調べがつかず
お流れとなっていたのだった。
やはり計画は前もってちゃんと立てておかないと駄目ですなっ。
こーゆー時は車が無いのが恨めしい。車なら勢いで色々出来るのに〜!


食事も終わり部屋で一息。さあて、今日はいよいよ萬画記念館の探訪だ!
朝の川辺を歩くのもなかなかに清々しい。
その辺の家から出て来たおっさんが、道を横切るやいきなり柵越しに
立ったままで釣りを始めたりして、そのあまりの気軽さに
『これは果たして趣味なのか、それともオカズの調達か?』と考えたりした。


そうこうしている内に朝の陽光に照らされてあの建物がまた見えて来る。


いよいよ目の前にその威容が迫る…!あれ、ていうか『クレヨンしんちゃん』?




ロゴ前で記念撮影〜。
石ノ森萬画館
http://www.man-bow.com/manga/
マンガランド構想の概要
http://www.city.ishinomaki.miyagi.jp/kikaku/matizukuri/mangakoso.htm

上の写真の左側、玄関前のスロープに色んな人(主に漫画家)の手形がある。
そしてそのとりを務めるのが御大・石ノ森先生の手の銅像(握手可)だ…!
かつて先生がご存命の頃、その姿を遠巻きに見る事しか出来ず、
サインはおろか話しかける事すら出来なかったのをとても悔やんでいたブラックは
それはもうへし折って持ち帰らんばかりの勢いで号泣しながらその手像を握リ続けた。
「一生握手するぅぅ〜」
と駄々をこねる彼を、2人でなだめすかしてなんとか入り口前まで辿り着く。
 → 
黒「ううっ、せ、先生…っ!」 感涙に咽びながら御大の手像と握るブラック。
その直後にこうも無邪気にはしゃげるのだからこの男、器が計り知れない。


そこにはまたコインロッカーが…。なんかロッカーは基本らしい。(クリックで拡大)
手前にあるのはペットボトル製の『シージェッター海斗』等身大像!格好良いぞぉ〜。
ライトアップする事もあるらしいが…流石に朝からはしないよな(残念)。
他にも一寸手の込んだ演出がされてるスカルマン等も居て、なかなか良い雰囲気。

それではいざ、入場〜。
受付では白いユニフォームを着たおねぇちゃんが待ち構えていた。
アレッ…そのコスチュームって、昔の劇場版で009が着ていた奴?
…という事は、これは003ではなく009のコスプレ…??
などと思いながらもホテルで頂いたチケットを差し出し、入場券をゲット!

1階ロビーではロボコンとガンツ先生がお出迎え。
昭和のロボコンの声でしゃべってるよ〜。
そのロボコン曰く、実はこの建物は宇宙船らしいのだが、
それは秘密だとガンツ先生に怒られていた。
判ったよ、ロボコン。これは君と僕たちだけの内緒だね!!
赤「宇宙船かぁ〜。どうりで変な形だと思った」 リーダーも合点がいった模様です。

ロビーの床には石ノ森キャラの足形が幾つも配置され、
天井には萬画館のフラッグが威風堂々と飾られていた。
その他館内のいたる所に大小の仕掛けやモニュメントがあったり、
一度では見付け切れない数の隠し展示があったりしたんだけど、
ネタバレになるので詳細については適宜割愛。
あと館内写真禁止なので画像が無くて寂しいのはご勘弁を。

…その後、ひとまず一通りお土産を見てから、順路に沿って探検開始!
この日は特設スペースで『クレヨンしんちゃん』のイベントがあり、
ネームや原画などの展示がされていた。
海外版の放映もしてたけど、海外ではどう評価されているんだろう?
『納豆好き〜?ネギは入れる方〜?』はどう訳されてるんだろうか??
景品付ミニゲームやスタンプラリー等もあったのだが
大きいお友達である我々はそれらを華麗にスルー。おっとなぁ〜。

特設会場を抜けると有料コーナーへ。
…記念館って普通にショーケース展示してるだけのを想像してたんだけど、
まあ色々とミニゲームはあるわ、やたら細かい仕掛けがいたる所に施されてるわで、
石ノ森を知らないお子様でも充分楽しめそうな感じですよ!?


有料ゲーム用プリペイドカード。入場券共々、絵柄は複数の種類があります。
黒「わーいわーい、009だァ!」

そんな中の1つ、002人形の背中に乗って空を飛ぶアトラクションにブラックが挑戦!
眼前のスクリーンに、ニューヨークから石巻へと飛翔する映像が映し出される。
なかなか縦横無尽な飛びっぷりが面白い。
もう少し風の演出が効いてたり、ゲーム的要素もあればなぁとか思ったけど
まぁ大人が文句言う所じゃありません。
最後にまたがった状態のまま記念撮影。見事に頭が切れた…。やはり子供用なのだ。
黒「…ごめんよジェット。重かったよね?」 実際、ブラックはかなり重いです。

他にはサイクロン号を操縦するレースゲームにも挑戦。
まずはブラック。初級者向けと上級者向けがあったが無謀にも上級者向けに!
そしてゴールのすぐ直前でタイムオーバー。うぅ、しくしく…。
次にブルーが初級者向けに挑戦。捕われのルリ子さんを無事救出した!
リーダーもやろうとしてたのだが、子供が待ってたので番を譲り館内探索に切り替えた。
偉いなぁリーダー。流石は僕らのリーダーだ!

お次のコーナーはホテルプラトン適性判断。
ホテルの各業務に関する質問をこなし、自分にあった業務を判断してもらう。
問題は原作を読んでないと判らない物が多くて、
どちらかと言えばホテルプラトン・プチトリビアみたいな感じだった。


石ノ森先生の原画展示もあった。今更だけど凄く綺麗な原稿でびっくり。
今回はキョーダインなどがあり、ブラックは至極ご満悦の模様。

中2階にある映像ホールでは萬画館のオリジナルアニメが上映していた。
席に着くと、009と章太郎人形が掛け合いで解説しながら上映が始まる。
ラインナップは 『龍神沼(約15分)』 と 『消えた赤ずきんちゃん(約14分)』。
前者は氏の初期短編、後者は石巻を舞台に石ノ森キャラが活躍するオリジナル作品だ。

スタッフが結構豪華で、制作はどちらもマッドハウス。     (画像は公式パンフより転載)
『龍神沼』 の監督・絵コンテは 『カードキャプターさくら』 の浅香守生氏だ。
2作ともかなり出来が良く、また女の子が実に可愛い。
此処でなければ観られない物なので、アニメ好きな方は是非足を運ぼう。


一通り回ると昼時になり、一旦館を後にして街中へ食事に出かける。

…この時気付いたのだが、商店街には結構閉めている店舗も多く、
石巻の苦しい状況が少し見てとれた。
昼飯は寿司屋を探していたのだが、色々迷ったあげくようやく見つけたら
店はお休みだった。…観光地なのに日曜休業って!
なんとなく、夜に比べて昼にやってる店は少し少ないような感じだ。
リーダーが天丼とか食べたいと言い出したので、
ならもう昨夜の店に行っちゃおうよと話がまとまり、再び友福丸へ(今夜も行くのに…)。

リーダーとブルーは『欲張り天丼』、ブラックは『友福定食』を注文。
定食は刺身、てんぷら、豆腐のウニ乗せ、茶碗蒸し…と何気に豪華だ。
来るや否や3人とも凄い勢いでがっつき、気付いたらまた写真を撮り忘れていた。
ホントに食い気優先の連中であるなあ。


食後、昨夜見つけた例の模型屋へ向かう。この時代がかった風情が堪らない。
玩具屋ならばブラックだが、模型屋ではリーダーの独壇場だ。
   
何やら昔買いそびれた品が幾つかあったらしく奇声を発するリーダー。
ブルーとブラックは専門外だが、佇まいに反してやたらとマニアックなのは判る。
ガンプラ改造用の関節や手なども扱っていたり、更には
大小・新旧取り混ぜた美少女フィギュアの数々まで取り揃えてあるのだ!
石巻のオタクの生命線のような店ではないか…!ナイスだ!!
こういう店にめぐり合えるという事に、業の深さを感じる我々であった。

店外のショーケースがまた新旧まんべんなく取り揃えててイイ〜感じなのだ。

その後、改めて萬画館へ。
またかよと言うなかれ…。実はここ石ノ森萬画館には、
少なくとも現時点では『最後の』石ノ森ヒーローが現れるのだ!
その名は『シージェッター海斗』!!
先生が生前残されたデザインの中から選ばれ、
萬画館用に石森プロがアレンジした石巻のローカルヒーローだ!!
…つまり、俺達アロハマンの同志だ!!
彼と会わずば、水戸のローカルヒーロー(完全非公認)の名がすたるっっ!


開演時間は1時30分。現場となる萬画館前の公園に我々が付いた頃には、
例の受付の003とも009とも取れるおねぇさんがもうイベントの準備をしていた。
どうやらフリスビーを的に当てて景品をもらう、というものらしい。
らしいのだが…

…的が仮面ライダー。
黒「おいおい海斗、先輩にフリスビー当てるのか!?…もしかして仲悪い?」


側にいる子供に試してもらいながら、立ち位置を決めていくおねぇさん。
一通り作業が終わるのを見計らい、ブラックが写真を申し込む。
笑顔で引き受けてくれる00?さん。
女性に優しくされたのは久しぶりだァ〜、と涙ぐむブラック。
大丈夫、哀しむ事はないぞ。俺達皆そうだから!(もっと哀しい)

時間になり、00?さんの前振りで子供達が『海斗ぉぉ──!!と呼ぶ。そして…!
  
萬画館の勝手口から颯爽と海斗、登場!!


くそぉぉ、やはり実物は格好いいじゃねぇか。
我々も向こうを張って変身したかったが、ここは奴の顔を立ててじっと我慢の子だ!


そして始まるフリスビー大会。意外と難しそうだ。

  
小さい子には海斗が手助けをする。優しいぞ、海斗。


この後、子供達は景品を貰って帰る。こじんまりとした良いイベントでした。


一通りイベントが終わったところで、またもや写真を申し込むブラック!
さすが睾丸鞭の使い手、恐れを知らないぜ。つーかマジ厚かましいよ。


スタッフさんが気を利かせてくれて、00?さんも含めての全員記念撮影〜。
いい思い出が出来ました。

失礼ついでに、石ノ森先生の生家がある『ふるさと記念館』の行き方を訊ねる。
先生が自転車で通ってた位だから、そんな離れてはいない筈…と思いきや
電車の乗り継ぎは超面倒で、直通バスも無く、皆レンタカー等で行くとか…。
うーん、こりゃ失敗。今から行くのは無理なので、急遽予定を市街探索に切り替えた。
行き当たりばったりが信条です。

  
海斗のイベントの後、館の正面でクレヨンしんちゃんの着ぐるみ撮影会が。
アクション仮面まで居るぞ。ケツだけ星人やってくんないかな〜。無理か。


おおっ、定時の隠しイベントが…!(おっと、これ以上は現地で!)
萬画館は内部にも沢山の隠し要素があって遊び心満点。完成度の高い施設です。


スタッフ用の車との事。粋だねェ。これのチョロQがお土産で売ってました。
この後萬画館に別れを告げ、マンガロードと呼ばれる道を駅に向かって散策する。


ギャラリー併設型喫茶店『墨汁一滴』。
石巻マンガランド構想の草分け的存在で、著名漫画家も複数訪れた由緒ある場所だが
現在は閉鎖され、代わりに萬画館内のグッズショップになっているとの事。
【参考】http://210.130.216.132/sai/19990616sa.htm


著名漫画家のサインがズラリ。

  
商店街エリア。マンホールのフタにまでマンガタウン化が行き届いている。


いたる所に石ノ森キャラがいまくりやがってます。まさに石ノ森まみれ。


この日は丁度イベントがあったらしく、アマチュアバンド(プロもいる?)が町のあちこちで
歌っていて結構にぎわっていた。その分閉じている店舗が寂しくもあったのだが…。
黒「うちの実家も最近、買い物客が減ってるんだよな…。呼び物がある石巻には是非、頑張って欲しいよ」


ちょっとしたオリエンテーリング気分。

  
色んな所に大小様々の像がある。ここに出した物はほんの一部に過ぎない。


時々こんなシャッターアートもあったりして味わい深い。


アーケードの軒にサイボーグ戦士達が居たりしたのだが、この003がなんか
ナウシカのタペストリーみたいで目を引いた。…もしや世界を滅ぼしてる所ですか?


マンガロードを抜け駅手前まで来ると、ジョー島村がすっくと駅舎方面を見据えていた。
…ジョーの正面は是非とも当地を訪ねて拝観しよう。カッコイイぞ♪


…あらためて、駅からしてコレなんだもんな〜。全く、気合いが違うぜっ。
町興しとはかくありたいものですね。


昨日は気が付かなかったのだが、なんと駅前の交番にロボット刑事のイラストが!!
早速悪乗りして記念撮影〜。とても親には見せられない写真に仕上がった。
  
刑「…カツ丼、食うか」  黒「ウニのぶっかけ丼でお願いします」

帰りはブルーが 「一本外れて、まだ通ってない道を行こう」 と言い出し、
同じ道では飽きるのでその意見に乗る事にした。
ブラック的には 『古い玩具屋があるのでは!? との激しくも淡い期待があったのだが、
商店街から1本外れてしまうと、そこは特に何も無い普通〜の町並みだった。
と、思っていたら… 黒「ああっ、あるあるある!!
よ〜く見ると大通りを挟んだ奥の方に玩具屋の看板がある。目ざとい奴だ。
しかし店に入っても昼間のリーダーのような奇声はついぞ聞かれず、
ブラックはガックリと肩を落として店を出た。
黒「掘り出し物のお宝があるかと思ったのに…」
アンタが集めてるジャンルは古過ぎなんだって。


帰りすがら、ロボコンベンチの所で町の方に記念写真を撮っていただいた。感謝♥
昨夜のコンビニに立ち寄り、また飲み物を買ったりする。
リーダーは昼間買った500円フィギュアが思いの他気に入ったらしく、
追加を買いに行ったのでブルーとブラックは先に宿へと戻った。

ホテルで風呂に入り、のんびりしてからまた予約した友福丸へと向かう。
歩き回った割には、実は腹はまださほど減っていない…。
それだけ十分な昼飯だったわけだが、予約したからには行かねばならない。
まぁどうせ、行ったら行ったで自動的に腹が減るさ(笑)。

乾杯〜!思ったとおり箸が伸びる。
昨日食べれなかったウニ丼の事を考え、今日はペースを抑えるつもりだったが…
…あれ?あれれ? またテーブルの上がいっぱいだよ?(頼み過ぎです)

リーダーが、やたらと海老焼きに敷かれた塩を舐めて旨い旨い言ってる。
そういや昨夜のホタテのウニ乗せ焼きに付いてた塩でもやってたなコイツ…。
お前は妖怪塩舐めか!(そんな奴ァ居ない)

ホタテを卓上で焼いているとマスターが席にやって来てブラックに
「あの…もしかして漫画家さんですか?」 と聞いて来た。
ブラックが アレ?俺何か言ったっけかな? と思いつつ
「有名じゃないですけど、一応…」 と答えるとなんと、サイン色紙を頼まれてしまった。
やはり航空ショーをよそ目に頑として萬画館へ行く孤高の態度がそう匂わせたらしい。
お店でサインをするのは初めてなので、緊張するブラック。
まさか下書き無しでトランスフォーマーを描く自信は無いので、
最近復刊が出ているロックマンXを描かせていただいた。

黒「いやぁぁ、緊張したぁ〜」 友福丸にお越しになった方は是非探してみて下さい。

で、ホタテは柔らかいし、イカは美味しいし、サンマも旨いしで言う事無し!
昨日食べた鯨の刺身をまた頼んじゃったりしつつも、何とかウニ丼の為の余裕を残す。
流石にミニ丼にはなってしまったが念願のウニ丼を〆に食べ、満足、満足。

…当然、また写真の事など忘れてしまいました。
なんの為にカメラ持って来てるんだよぉぉ。

再び宿に戻ってからは、昨日買った酒とツマミを嗜んだり、枕投げをしたり、
布団の中で好きな娘の言い合いをしたりして夜を過ごしました(多分ニ脚色アリ)。
以下、その内容を…。(ぐだぐだなので読まなくても全然OKです^^;)



1 ・ 2 ・ 3

TOP書庫 > 石巻旅行記